これまでも、このブログで音読は何度もくり返して

覚えるくらいまで何度でも、と言っていました。

勘違いしてもらいたくないのが、

「じゃ、暗記すればよいのか?」 とか、

逆に

「暗記したら意味ないだろう?」 とか

結構、疑問に思われる人は多いです。

一言で言うと、暗記しちゃって構いません。

しかし、


その暗記するプロセスが伴って

暗記している場合に限ります。

そもそも音読は英語の思考回路を作るのが

第一の目的です。

声出して読んでいるだけだったら、ただの朗読です。

頭から読んで、次を推測していきながら読んでいき、

どんどん芋づる式に次に来る英語が引き出されながら

出てきて、英語が言えているというのが良い暗記です。

例えば、

下記の文章があったとします。

Today we will talk about 1/ barriers in society.

‘Barriers’ are things that 2/ give some people trouble

in their daily lives. These barriers are everywhere

-in our houses, in our schools, and on our strees.

まず、1/ の 前まで読んで、「~について話しましよう」と

読んで、それは「~についてなのか?」と、どんな言葉が

来るのかを推測出来ているか? です。

当然、音読では何度も読んでいるのでどんな題材か、わかって

いると思うので「『barriers』について話しましよう」となり、

「それはどこで?」という推測で、次に「in society」(社会において)

とつながります。

”推測”とありますが、つねに

”いつ”、”どこで”、”誰が” など

文脈からしてどんな事が、つながるのかを

推測しながら読み進めるのです。

その推測がハズレれても構いません。

この思考で常にくり返して行く事で

精度は上がりますし、

それが英語のカンだったり、英語的センスが上がる

ということなのです。

次に

2/ の前の部分の「バリアーはthat以下のこと(もの)である」と読み、

推測されるのは、that以下がどんなこと(もの)の

具体例が続くだろうなと思えれば、どんなことなのかが、

引き出されて来ると思います。

わかりましたでしょうか? (^_-)☆

明らかに丸暗記とは違いますよね?

常に次は何がつづくかの推測の連続を

くり返すことで英語がポンポン出てきて、

暗記したように覚えてしまった。

というのが良い暗記なのです。

この英語的思考回路が出来上がると、リスニングも

自然にこの推測しながら聞き取るクセが出来るので、

知らない単語が出てきても、聞き進んでいくことで

新しい情報によって修正し、カバー出来るようになるのです。

厳密に言えば、覚えたと言っても常に思考して

英語が引き出されてきたというのが適切だと思うので、

”暗記”ではないですよね。

もしなんとなく音読で声出ししていただけだった人は

今後、推測して読んでいるかを意識してみてください。

では。

<英文出典: 英会話・ぜったい音読 続 標準編 P74から引用 講談社>

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